人の評価〜評価に振り回される人々へ〜

2つ前の記事でも書いたが世の中の流れは人々の考えを操作することで基本的に成立している。

 

この人々の考えというのは非常に大切であり、"人の評価"によって社会で生きていくことができるかはかかっていると言っても過言ではない。

 

だが、この"人の評価"に振り回されている人が多く存在する。

このような人を否定するつもりは毛頭ない。

 

人の評価により、信頼を勝ち取り仕事をしていく。

この体系は素晴らしく綺麗だと思う。

 

しかし、これが全てではない。

このように人の評価により、信頼を勝ち取っていく人には少しだけ肝に止めておいていただきたいことを以下で述べる。

 

1,人の評価は人の評価

人の評価は大切であると冒頭に述べたが、所詮他人の評価であるということを忘れている。

もちろん社会的に評価され、仕事をしていく上では他人の評価は必須である。

しかし、この評価に満足し、その後の発展を見せない人が多くいる。

 

例を挙げれば

プロジェクトを成功させ、上司に評価されることで満足し、終わる場合である。

これは成功させているのだからいいのではないか?と思われるが、これが落とし穴である。

 

人は一度成功をしてしまうとその手法や考え方に縛られてしまう。さらに、改善点を見つけようとする努力をしない。

これは大企業でも度々起こることで、イノベーションのジレンマと言われることが多くある。

※詳しくはクリステンセンを読めばわかる。

 

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

 

 

つまり、大企業であろうが個人であろうがこのようなジレンマは多く抱える。

 

「失敗は成功のもと」という言葉はよく聞くが、それは失敗することで改善点を探し、チャレンジしていくから成功に繋がると考えている。

 

さらに、他人の評価というのはその人の物差しでしか評価することができないということである。

この世界を一変させるような新たな考え方をすることができる人がいたとして、その人を周りの人が評価することなど到底不可能なのである。

現にその例があり、それがFedExだろう。

フェデックス - Wikipedia

 

このように人々の評価が最も大切というわけではない。

0〜1を作る上では、自身の経験と感覚が最も重要であると言える。

しかし、1〜100を作っていく上では人々の評価が大切になってくる。

このような理由から、起業家がいい経営者であるとは言及できないのである。

 

2,評価の暴力

これは多くのエリートが持つ問題である。

現代の多くのエリートは非常に恵まれた環境で育ってきた場合が多い。それゆえに自分とは無縁な職業や立場の人間を勝手に評価し、見下している場合がある。

これは、自分はそうではないと思っている人も含めると多くの人が対象になると感じる。

例えば、肉体労働者や派遣労働者などを自身の先入観のみでダメな人と思っている人や、負け組だと決めつけている人が多い。これは自分は絶対にそんな立場にはなりたくないという反面教師としてみているエリートが多い。

社会的にはもちろん大手企業に勤めたりすることにより評価されるが、人として面白いのは自身の夢を叶えようとチャレンジしていく人々である。

多くの人は夢破れた人々の話は聞かず、夢を叶えている人などの意見のみを聞く。これは成功している人から成功する方法を得ようとしているからである。

 

しかし、この方法では私は成功などなし得ないと考えている。

特に起業という点に関してはさらに厳しいだろう。

 

何故ならば成功している人だけから意見を聞けばその人に似せようと人はするもので、似たような考え方や似た手法でブレイクスルーをすることはできないからである。

 

失敗した人から何故失敗したのか、その原因を探ることにより自身が失敗することなくそのハードルを越えることができる。

 

どんなエリートであれ、自分も一度肉体労働を経験し、同じステージで働いてみて何を考えているのかなどを感じとってもいいのではないだろうか。

 

 

長くなったが、伝えたいことは

人の評価は人の評価でしかない。

自身が何を重視し、何をしたいのかを考え、その際に様々な視点から見る物差しとして人の評価や、本などを活用してはいかがだろうかということである。

最も信じるべきは自身ということだ。