見失いつつある働く意義〜4年卒業でなんで就職するのか?〜

 

働くということ

 

この意義が失われつつあると痛感している。

 

働くというのは職業などに就いて生計を立てていくことを指すが、それだけではなく生活を"豊か"にするという目的もあると考えている。(もちろん前者を満たしてのことだが

 

やりたいことを見つけ、妥協せずに取り組み、叶えている人々はその働くという意義を見つけたと言えるであろう。

 

 

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図のデータは友人たちにお願いしたデータであり、回答していただいたことを ありがたく思います。下記リンクからまだアンケートに答えることもできます。

就職に関して

 

ここで驚くべきはやりたいことが見つけ、就職や就職活動をした人が半分にも満たないということである。

(周囲の人に聞いたためbiasが大きくかかっていますが・・・

 

このように、多くの学生が就職先を決めたり、進路を考える上で多くの人々は様々なbiasによって本当の選択すべきことを見失いつつある。ここでいうbiasとは

1,経済的問題 2,周囲の環境 3,社会の常識 である。

 

 

1,経済的問題

これは近年ずっと騒がれている問題である。

www.univcoop.or.jp

この調査にもあるように学生を取り巻く経済的状況は年々悪化している。

このような厳しいバックグラウンドを持ち、夢半ばでとりあえず就職しようという人が多く存在する。この判断はNoだと私が言うと思っている方は多くいるだろうが、実はこの判断はYesともNoとも現時点で判断を下すことはできない。しかし、かなりの高い確率でNoになることは考えられる。

 

実際生計を立てられないような状態で様々なことをやるのは不可能である。よってこの人たちは働くことによって生計を立て、自分のやりたいことをやるための下準備として考えることが重要である。

 

しかし、ここには大きな罠がある。

それは一度就職してしまうと経済的に安定し、現在の生活水準を壊すような行動を起こすことができないということである。例えば「将来起業する」と口に出して言っているような人が、とりあえず資金作りのために就職ということをよく聞くが、こういった人が途中で会社を辞め、起業している人は本当にごく僅かなように感じる。

(すぐに起業しろと言っているわけではない

これは現在の生活水準を壊して0ベースにすることへの恐怖からだと考えられる。これが罠である。

 

つまり、本当にやりたいことがあるのであれば実行するために下準備としていつまでと期限を決め、しっかりとそれを守ることによってこの判断はYesとなると考えているからである。

 

 

現代の学生や、大人たちは皆就職して働くのが当たり前だと考えている。生計を立てるために間違いなく必要なことであるので、この考え方が悪いわけではない。しかし、この考え方にとらわれすぎることにより働くことへの本質を見失ってしまうことが多く見られる。

 

2,周囲の環境

大学に通っていると大学3年生頃からインターンということを意識せざるをえない状況になる。そのような環境になると人は「自分もやらなくてはいけないのでは?」という錯覚に陥る。もちろんこのインターン等の就職活動を通して自分のやりたいことを見つけるのは一つの手段ではある。

何もなく、これで見つかった人はすごくラッキーな人だとは思いますが笑

このように周りに流されて就職活動をして内定が出ていく人を横で見ると自分も就職しなくてはという危機感を覚える。この危機感から、自分のやりたいことではなく、とりあえず就職しなくてはいけないという誤った判断を下す場合が多く存在すると思う。

まだやりたいことが見つかっていないのであれば、無理に就職をする必要はないということが重要なことである。就職が遅れることによるズレなどせいぜい大きくても5年程度であって、就職してからの社会人生活は30年以上続く。この社会人生活をどのように過ごすかのキャリアパスを事前に設計することで今自分がやるべきことや、将来やりたいことが見えてくるだろう。

 

3,社会の常識

これは周囲の環境と少し近いかもしれませんが、日本に特に言えることである。

日本は学歴社会で、圧倒的に大手企業志向にあるだろう。

大学は東大に行き、就職先は安定している大企業に行くのが最も社会的に評価されているルートである。

もちろん日本はサラリーマンの数が増え、働きかたというものが変わってきているのは間違いない。では、その働きかたの変遷に乗り、大企業に行くことがいいのか?

私は違うと考えている。それは、社会の常識としてこの大企業に行くことが評価されている理由として、"大企業は潰れない"、"安定している"という理由が裏に隠れていて、現代社会では大企業は潰れないなどと言い切れないからである。

この大企業を選んだ理由が侵される可能性があるのにもかかわらず、大企業がいいといい続けるのはとても危険な考え方である。

 

今後の社会で求められるのは、自身のスキルである。

自分の所属する会社が倒産した際や、キャリア選択をする上で、いかにして"自分の価値"を社会にアピールすることができるのかが最も重要なスキルであると考えている。

 

 

 

これまでのbiasを通して何を考えるべきかというのは人それぞれの捉え方である。

皆がそうするのだからそれでいいという選択。

自分にやりたいことをやろうという選択。

様々な選択があると思う。

私はその様々な可能性から目を背けて欲しくないと思っている。

 

 

Take a chance! 

All life is a chance. The man who goes the frathest is generally the one who is willing to do and dare. 

--Dale Carnegie

 

以上がまだ働いて自立していない人の考え方なので戯言と思うもよし、一つの考え方として咀嚼するも自由です。